オトシンクルスを新規立ち上げ水槽で生存させる試み

アクアリウム

最近こんな記事ばかりになりつつありますね

観覧して頂きありがとうございます!!

今回はオトシン水槽(30cm)の立ち上げについての情報と考察になります

※以下のような試験的な水槽を立ち上げておりますが、失敗するようであれば予備の水槽に移動させることも視野にいれて立ち上げております。しかし、オトシンクルスを好む方には不快に思われる内容かもしれません。先にお詫び申し上げます。内容としましては、立ち上げ初期の水槽はオトシンクルスにどのような影響を与えるか観察することを目的とするものです。いたずらに命を弄ぶような行為は行っていないと確信しておりますが、ご不快になられたら申し訳ありません。




・はじめに

これを見ている方は他の記事も見ているかと思われるので、この項目は飛ばしていただいて構いません

かるくオトシンクルスについて紹介を

オトシンクルスは、他の記事で述べているように、餌付けが少し難しい熱帯魚です

また、エサを食べているところは見ないけど、元気で餓死しそうな様子がないという事例もあります

これは、オトシンクルスが与えるエサ以外にも食べ物があることが理由になっています

オトシンクルスがコケを食べることは知っている方が多いですね

しかし、オトシンクルスが食べられるコケの種類はそう多くはありませんし、食べられるコケは(水槽の大きさにはよりますが)数日で食べ尽くすでしょう

それでも生きているのは、

食べられそうな種類のコケがなくても、何かしら壁や流木、水草、石などをペロペロしています

つまり、そこにいる微生物や枯葉などの有機物を食べているからなんですね

出来上がった水槽では、それがたくさんあるのでオトシンクルスの非常食になっているというわけなのです

そこで、今回やりたいこと

非常食がなくてもオトシンクルスを餓死させないで生存させる

どうでしょう?

「簡単じゃん!」と思いますよね

いえいえ、分かりませんよ?

上手くいかない方には需要がある…

かもしれません…

かなり狭い需要かとは思いますが、気になる方もいるのではないでしょうか

それでは本編行ってみましょう!

・条件と方法

イメージする水槽は、リセットした直後の水槽の状態です

理由は、今まで何度か失敗した条件がリセット直後だったからです

導入時の失敗も多いのですが、

新しく水槽をリセットした時も意外と多いのでは、

とわたしは思います

今回の条件を箇条書きであげていきます

・エサとなるものは基本的には人工飼料

(水草は立ち上げ水槽によくあるので、コケなどが無いようなもの、葉が小さいものを使用)

・ソイルやアクセサリー、水槽、濾過は新品を使う

・ライトは6時間点灯

・立ち上げ時の水は飼育水を使用

・濾過は底面フィルターを使用

・ごはんの時間は1日1回 朝に行う

・植物以外の生体数は、オトシンクルス8匹、レッドチェリーシュリンプ5匹

・水温は夏場のため、26℃以上(ヒータでの管理のみ)

あとはいつも通り管理していきました

状況を見つつエサの量を増やそうかと思いましたが、当初の予定通り2匹のオトシンクルスにつき1つ(1タブレット)で済みました

ごはんが余ったら、スポイトで回収する予定でしたが…

予定が狂ったので、回収せず放置しました

やることといえば、

1日のエサやりか、週に1度の水換えを行うくらいですね

(あとは気が済むまで写真を撮るくらい)

ほとんど遠目で眺めていました

では1週間経過した水槽と感じたことについて

・1週間経過

星になったり、衰弱していく個体はいませんでしたね

むしろ、迎えた時よりも元気になった個体はいました

最初は白にごりが多かったオトシン水槽ですが、それもなくなってきましたね

(原因の一部は、底面に使っているゼオライトです)

観察していて面白かったのは、オトシンクルスがどの場所によく集まるかでした

入れた直後は水流のある壁面に集まっていました

それは、よく見るので珍しくはないのですが…

面白かった場所は、エサ置きに使っているツボの周囲です

翌日にごはんを与えていてからずっといましたね

明るい場所は元々好まないかと思いますが、

ヒーターの下などの影がある場所よりもツボにくっついていたりしてましたね

 
GEX グラステリア300水槽 (30×20×25)30cm水槽(単体) 初心者 お一人様2点限り 関東当日便

1週間近くするとツボから離れて活発に動きまわっていることが増えましたが、

ツボの中の細かい残飯をスポイトで処理した直後…

めちゃくちゃ集まってきている!

そんなに飢えているのかい?

いや〜、飼い主として嬉しいですね

オトシンクルスのエサ慣れは課題の1つでもあるので…

別に特別なことをしているつもりはないのですが、需要がありましたらそれについても考えていきます

他に感じたことは

ごはん食べるのめちゃくちゃ遅いです

朝ごはんが昼ごはんになるくらい遅いです

数分で食べ切れる量など彼らには存在しません…

この隙に他の生体にごはんを食べられてしますのですよね

この水槽でも、ちゃっかりシュリンプが持ち逃げしましたし、隙だらけすぎますよオトシンさん…

これが予定を狂わせる結果になりました

残飯を掃除する手間がなくなったのはありがたいのですが、底面濾過の寿命が…

(一応、夕方や夜まで残っている残飯は処理しております)

ちなみに、新規オトシンクルスの餌付けにかかった時間は4時間ほどでした

元々いたオトシンが3匹いるので、ごはんの誘導係になってくれるかと思いましたが…

なぜ、君らも警戒しているのだ…

もっと早くに餌付け終える予定だったので、少し予想外でしたね

これが最初の難関なので、あとは水質や温度の心配くらいですかね

この餌付けが導入翌日のことで

さらにその次の日には、ごはんを入れると餌場となるツボの中にどんどん入っていきましたね

そもそも、上記したように既に近くでスタンバイしているため、最初よりもごはんに気づくのが早いです

しかし、食べるもは遅いです…

90cm水槽のベテランオトシンたちを見てると

しっかりとタブレットの上に乗って食べてます(上手すぎてわたしは嬉しい)

この水槽のオトシンクルスを見ていると

どうも鼻先でごはんを押し出してツボの外に押し出してしまうようで…

これは、個体によりけりだと最近分かりましたね

今回の話としては、慣れているケースよりも

そうでない上手くいかないケースの方が情報としてはありがたいです

また、オトシンクルスは基本的にごはんが上手に食べられない個体が多い気がします

それらの気になる点も踏まえてまとめをどうぞ

・まとめ

新規水槽でオトシンクルスを飼育するのは難しいかについてですが、

単独飼育であればそう難しくはないです

しかし、多くの方は混泳して飼育すると思います

混泳を目的とした水槽であるならば、立ち上げて間もない水槽に入れるのは少し考えた方がいいですね

原因は、

「餌を食べるスピードが遅いこと」や

「餌慣れしていない個体がごはんにありつけないこと」ですね

既に餌慣れしているのであれば、普通に餌を食べてくれるでしょうが、混泳しながら餌付けは少し難しいですね

非常食となるものがあればいいのですが、それがない環境ではかなり厳しいでしょう

混泳で困るのが、オトシンクルスのごはんを他に持っていかれる事です

食べるのが遅いことを考慮すると困りますね

これにつきましては

非常食を用意するという方法で対処は可能です

しかし、飼育者としては現状をよく観察することに気を使う必要があります

その点もしっかりと考慮してあげてくださいね

あと、たまにたくましいく貪欲なオトシンがいますが、今回は例外とさせて頂きます

これは個性ですので、多くのオトシンクルスに当てはまるわけではありません

他の魚種でも言えることなのですが、

食べる速さが違うものどうしはあまり混泳に向きませんね

「温和であること」「ケンカをしないこと」に焦点を当てられがちですが、

このようにエサ問題にも目を向けてあげると良いでしょう

オトシンクルスはその点で述べるとよくありませんが、

彼らは非常食が整っている水槽であれば、問題にならないことが多いので安心してください

(しかし、このような情報は必ず集めるようにしてください。場合によっては問題解決の糸口になります)

・最後に

いかがでしたか

得られるものはありましたか?

わたしは立ち上げていてとても楽しかったです

オトシンクルスの知らない一面を見れた気がします

一方で、

観察する環境や情報提供的な面としてこの水槽を立ち上げましたが、あまり褒められたものではないとわたしは自覚しております

読んでいる方は理解が深いかと思いますが、念のため申し上げますと…

この水槽自体は始まったばかりなので、安定とは程遠い水槽環境です

初心者や中級者がやってしまいがちな立ち上げ方として、

水槽に魚などの生体を早く入れたいから、すぐ入れてしまう立ち上げ方法

(水作りや環境が二の次なやり方を指しております)

個人の事情や設備的な問題もあるでしょうし、

安定するまで待っていられるか!という方もいるでしょう

他には、今まで問題がなかったから平気という方もいますね

別に、それを悪く言うつもりはありませんが、正確なリスクについては理解しておいてくださいね

知っている”ではなく“理解している”ですよ?

今回のように上手くいっているように見えてもそれが最善ではないのです

(もちろん、既に水や生物ろ過を作って立ち上げている場合は別です)

今回のオトシン水槽は失敗することも考慮し、避難用の水槽も用意しています

飼育者であるならば、彼らが安心できる環境を目指してくださいね!

わたしができたのは偶然や経験則によるものかもしれませんし、上手くできる保証はどこにもありません

しかし、意図せずともそうなってしまった環境で飼育する情報の一助となればと記事を書いた次第です

参考になれば幸いです

今回はここまで

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