コリドラスピグミーの繁殖行動

アクアリウム

先日、コリドラスピグミーが産卵してくれたので、記録が撮れました!

せっかくなので、ピグミーの記事を書いてみました(*´ω`*)

これから飼育される方や既に飼育されている方の参考になるといいですね




コリドラスピグミー(ピグマエウス)

コリドラスの仲間でもかなり小型の種類です。最大3cmくらいですかね。

オトシンクルスと比較しても一回り以上小さいお魚で、コリドラスにしてはよく泳ぐ種類になります。

泳ぐときは群で泳ぐことが多く、複数匹で購入するのがオススメです(*´ω`*)

参考までにですが、オトシンクルスが安定して飼育できる30cmスリム水槽であれば、10匹飼育していても問題なく感じます

(基準がオトシンクルスですみません💦)

1匹の存在感があまりないので、5匹以上からの飼育を推奨します

かなり臆病な性格のため、水草がかなり茂った水槽であると隠れて出てこないかもしてません…

一方で、コリドラスにしては珍しく、ソイルでの飼育が問題ない種類でもあります

注意:水質の悪化には一般的なコリドラスと同様に気をつけて下さい。

小さくてもコリドラスなので、よく見るとおヒゲが見れます

水質が悪いとヒゲやヒレが細菌感染により溶けることがあります(回復は可能です)

購入する際は、そのような個体は避けましょう。

昨年、お迎えした時の記事もありますので、よろしければ見ていって下さい

昨年の記事はこちら

コリドラスの産卵行動

コリドラスの交尾はTポジションと呼ばれています。

これはオスの精子をメスが飲み込んで、腹ビレに産み落とした卵塊に放精する受精方法をとることに由来があります。

この形が、T字のように見えることから、このように呼ばれているんですね。

写真はステルバイのTポジションになります。

Tポジション(左オス、右メス)

私自身も、コリドラスの産卵を確認できたのは昨年が初めてで、8年以上も飼育して初めての経験でした

まだ上手くいっていない方も焦らずに頑張ってください(*´ω`*)

ちなみに、その時の記事はこちら

繁殖の条件

これからあげていく条件は、一般的に言われていること私が飼育していてよく産むときの環境を簡潔に書いていきます。

温度

温度は25℃以上が望ましいでしょう。

私は、26℃オートヒーターを使っているのでこの温度での産卵を確認しています。

基本的に水温は24℃以下にならないようにしています。

水質

これは、水ができている時がよく産卵しました。

生物ろ過がよく働き、亜硝酸がほとんどなく硝酸まで硝化がしっかりと進んでいる水槽が多かったです。

pHは6.0以下がほとんどでした。

水替え

水替えの翌日が多かったです。これがトリガーとなっていました。

他には、水槽に引っ越した後なども同じように産卵行動をとっていましたね。

参考までに、水替え量は1/3~1/2量の水替えでした。

コケ

これは私の主観が大きいのですが…

コリドラスは産卵するときに、念入りに産み付ける場所を掃除します。

ガラス面にも産み付けることは多々ありましたが、ガラス面がコケに覆われている場所には絶対に産みませんでした。

コケの少ない水槽の方が産みやすいようです。

そうでなくても、産卵時に確認しやすいので、水替え前にしっかりとコケを落としましょう(*´ω`*)

ペースト状のコケは嫌がりますね

天気

これは何とも言えない情報なのですが、

野生のコリドラスは雨季に入るときに産卵するそうです。

そのため、水位や気圧を感じとって、それに合わせて産卵するそうですが…。

あまり関係ないときに産んでいるのも見ているので、これがまたなんとも言えません。

しかし、私はげんを担ぐ性格なので、産んでほしいときは天気予報を見ながら水替え時期をずらしていました(笑)

個人的なねらい目は低気圧がやってきたときですね!

ピグミーの交尾

Tポジション

ピグミーの交尾も同じようにTポジションと呼ばれます。

記録できたものは次になります。

左メス、右オス

写真のようにTポジションをしていますね!

動画にも編集しましたので、よろしければこちらをどうぞ

※Twitterに飛びます

産卵行動をとっているときは、メスをオスがかなり追いかけまわしているので、水槽全体がザワつきましたね

1度始めると何度も見せてくれました。

Tポジションは泳ぎながら行いますので、中層でしているのも見かけました。

個人的な表現として、オスがハチドリのようにメスの前でホバーリングしていたら、誘っている行動だと思ってください

繁殖の条件

上記の条件を参照して箇条書きしていきます

先に補足ですが、Tポジションを頻繁に確認したのが、2022年5/2と5/8です。

私の住んでいる場所は関東圏ですね

当時の気圧配置は右のリンクから⇒ 2022年5/22022年5/8

  • 水温は26℃でした。体感ですが、気温は低かったです。昼夜の気温差はそこそこありました。
  • 水質は上記したものと同じで、硝酸が多かったので水替えを行った翌日でした。pHは6.0
  • どちらとも水替えの翌日です。水量は1/2替えました
  • コケは生えてません。立ち上げから1カ月の水槽です。
  • 天気はどちらとも曇り。気圧配置のリンクを確認いただけば分かりますが、低気圧に囲まれ、前線も近いです。
  • 水質は10日以上前から安定しており、よくご飯を食べていました
  • ろ過は外部ろ過とスポンジフィルターで、エアレーションも行っていました。
  • ライトは、毎日決まった時間に点灯・消灯していました。(日照による変化はおそらくない)
  • 半年以上前から飼育している個体が産卵行動を行いました。

今回の条件を書き出しただけなので、偶然ももちろん考えられます。

参考程度に留めて下さい

ピグミーの繁殖は前から試みていました。

私が個人的に試したこともいくつかあり、上手くいかなかったものを次にあげておきます。

  • マジックリーフでpHを下げる&ブラックウォーターをつくる
  • 水位を下げ、数日後上げる。
  • 毎日水替えをする(管理面では悪くはないと思います)

これらは今回行っていませんので、必須条件ではなかったようです。

個人的なオススメは

長期飼育を見越して、水質を安定させることに全力を注いだ方がいい気がします。

結果として個体が成熟し、何度もトライできる環境が作れるので、水槽をいじるよりも気長に見守った方が近道かもしれませんね(`・ω・´)

ピグミーの産卵

コリドラスはTポジションの直後に産卵します。
これはステルバイで何度も確認していたことなので、ピグミーにも当てはまるものだと思って観察しておりました。
写真ではとても分かりにくいですので、動画の方がタイミングは分かりやすいと思います

動画を確認する方はこちら

具体的には、Tポジション後に動きが止まる状態があり、その時腹ビレで挟むように産卵しています。

これはTwitterでフォローしている方から、腹ビレの中へ一時的に産むこと教えてもらえたので、私の方でもステルバイで確認できました。
情報ありがとうございます!

私も勉強になりますので、私のツイートについて関心ごとがありましたら気軽にコメントください(*´ω`*)

話がそれましたが、ピグミーも同様に卵塊を腹ビレで包み、放精しているようです。
写真のように腹ビレに包んで運んでいるのが分かりますか?(矢印の先の白い点が卵)

私が確認した限りでは、産卵は1度に1個産んでいました。
ステルバイは同じ場所に沢山並んでいましたが、ピグミーはポツポツと点在していますね。

ただ、産み付ける場所は近いようです。


水流がややある場所や水草の裏などに産み付けていました。

この温度計には外部ろ過の緩やかな水が当たります

孵化

採取できる位置にあった卵を2つ拝借して、サテライトスリムMに入れて様子をみました。
設置した箇所が水槽裏面しかなかったので、非常に見えにくいです…

移動から4日後、
あれ?稚エビが泳いでいる…
と眺めていたら、ピグミーの赤ちゃんでした(笑)

思ったよりも大きいですね。
ステルバイの稚魚ほどあります。

ヨーサックが見られたので、しばらく泳がせておきます

今後沢山産んでくれるようであれば色々と試したいですね

最後に

今回は念願のピグミーの繁殖でした。
ピグミーは何匹いてもいいですからね~

さらには、
オトシンクルスの交尾(記事はこちら)に続き、ピグミーの交尾動画も撮れたので私はホクホクです(≧▽≦)
良いGWになりました!

もう少し場数を踏んで、追記できる情報がありましたらこの記事を更新していこうと思います

ちなみに、

オトシンクルスの繁殖関係のお話はこちら

今回はここまで

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