こんにちは
メイドインアビスに再度ハマっているあんきもです
今回はオトシンクルスの水合わせについて
オトシンクルスは水合わせが飼育する大きな関門の1つといっても過言ではないと思います
我が家ではオトシンクルスの水合わせに気を付けるようになってから、他のお魚でも導入時の失敗が無くなりました。
オトシンクルスを飼育していない方も応用できるやり方なので、よろしければ最後まで見ていってください(*´ω`*)
あと、大型魚は専門外なので分かりません…
小型魚用の水合わせ方法だと思ってください
いってみましょう(๑و•̀ω•́)و
はじめに(必ずお読み下さい)
これは私の飼育環境での方法になります。
前提として、
自分の飼育水と対象魚が元いた飼育水の水質が大きく異なると失敗する可能性はもちろんあります。
例えば、水中の物質濃度(塩類や有機物、アンモニアなど)が高いとその変化で調子を崩す場合があります。
つまり、引っ越し先の水質が元々良くない場合は失敗する可能性が高まります。
お魚の導入1週間以上前から水質の悪化に注意して管理することで導入時の失敗は確実に減ります。
お迎えする環境が出来上がっていることが前提です
というよりも、失敗で多い要因がこれだったりします。導入前に生体が亡くなっている水槽であれば尚更気を付けて下さい
また、この方法だけでは、病気の持ち込みを防ぐことはできません。
気になる方は、事前に1週間のトリートメントを推奨します。
方法と必要器具
方法は点滴法と呼ばれる水合わせを行います。
これを見て、点滴法をやっても失敗したという方がいましたら、それは他の部分が問題かと思いますよ
それでは大まかな流れを説明いたします
大まかな流れ
① 飼育水の水替えを行う
② 移動したいお魚ごと計量カップで取り出す
③ 点滴法で飼育水を同量入れていく
④ 負担がかからないように軽く撹拌して半分抜く
⑤ ③と④を繰り返す。
⑥ 20分かけて同量の飼育水を入れていく
⑦ きれいなポリ袋に水ごと入れて水槽に浮かべる。
⑧ オトシンクルスを取り出してゆっくりと入れる
正直なところ、時間はその時々によって短くしていますので、長い間隔のものを載せています。
使用器具
それでは、必要器具をあげていきます。
- 2L以上の容器
- 計量カップ
- エアチューブ
- エアストーン
- バケツ2つ(容量の大きい入れ物であればOK)
- 飼育水の予備
- シリンジ(30ml以上だと安心)
- エアチューブ用一方コック(または、分岐コック)
- 洗濯ばさみ(大きいものが良い)
- 温度計
あった方が良いもの
- スポイト(ゴミを取る用)
- 水質測定キット
- 小型水槽用ヒーター(パネルヒーターなど)
- エアレーション
- 小さいカップ
エアレーションや温度計はあった方が失敗は減り、ゆとりをもって導入を行いやすいです。
ヒーターは室温などで管理できるのであれば不要です。冬場は水温に気を付けて下さい。
方法
① 飼育水の水替え
事前に飼育水をカルキ抜きした水で水替えします。
これは直前でも構いません。量は水合わせで減る量を見越して交換し、取り出した水はバケツなどでとっておきます。
そのため、大量に水替えする必要はありません。
② 移動するお魚を取り出す
大まかな水量で構いません。
お魚ごと500~1000mlほど取り出して2L以上の容器に移します。
この容器内で水合わせを行います。
取り出すお魚が多い場合は、それに合わせて水量と容器の容量を増やしてください
水温が大きく違う場合(5℃以上差がある場合)は、袋ごと水槽の上に浮かべて水温を合わせますが…
点滴法で水合わせをする場合は、水合わせする容器内や滴下する液が気温と近くなります。
この時点では、その手間を考えると多少温度が違っても大きな影響はないでしょう。
それを行うくらいなら、それぞれの水質を確認して点滴法の時間を考えましょう(やってはいけないということではありません)
例えば、pH6.4とpH7.2ほど離れていると含まれる物質も大きく異なると考えられるので、規定時間よりも少し長めに設定して行ったりと、失敗への対策はできます
ただ、容器内の温度が20℃以下にならないように注意してください
エアレーションも可能であれば弱くかけておきましょう!
取り出した水量は大まかでいいので覚えておいてください( • ̀ω•́ )✧
③ 飼育水を点滴法で入れていく
これで悩ましいのが滴下スピードですね。分からない方が多いのではないでしょうか
これにも計量カップを使います!
30分以上かけて飼育水を②で量った水量と同量以上入れたいので、事前に計量カップに滴下して計算しましょう。
1分間に入れたい飼育水の量は、最終的に入れる量の1/30になります。
例えば、元が500mlであれば1分間に16ml(500ml×1/30≒16.67)入れれば30分で480ml入ります。(全量980ml)
上記の条件であればこの速度で滴下します。
ピッタリ同量でなくて良いので、1分間に滴下する量を調節してみて下さい。
(化学の実験ではないので、大まかでいいですよ)
例のように、少し少ないくらいに調節して、ゆっくり入れることを意識しましょう!
ちなみに、放置して200mlくらい入れすぎても時間をかけて入れているなら大丈夫かと思いますよ
チューブの反対側(水槽内)はエアストーンを付けて、重石&フィルターの役割とします。
エアストーンがガラス水槽壁面にぶつかると傷が付くので、その際は壁面から離して下さい
④ 負担がかからないように軽く撹拌して半分抜く
点滴法で入れていくと水面(表層)に飼育水が偏ってしまいます。
エアレーションをかけているなら撹拌は不要ですが、無い場合は計量カップなどを使って軽く撹拌しましょう
オトシンクルスであれば、多少の水流で怪我はしないので撹拌を意識してください。
十分混ざったら②で量った量分取り出しましょう
この取り出した水は取っておきます(失敗したとき用)。
⑤ ③と④の行程を繰り返す。
心配な方はもう2回以上繰り返しましょう!
せっかちな方でもあと1回は繰り返して下さい
理由はこの時に、様子を見て横になったりひっくり返ったりするならば中止にするためです。
その時は、点滴法で④で取り出した水をゆっくり入れて対応しましょう。
あと、水温が下がっていることや酸欠もあるので、温度と呼吸には気をつけてあげてください。
この場合、簡易水槽を立ち上げてしばらく隔離です。
原因が分からない場合は、ほとんどが飼育水に問題があります
改善後にリトライして下さい
⑥ 20分かけて同量の飼育水を入れていく
点滴法が終わったら、②と同量の飼育水を取り出し10分割して入れていきます
例えば、元が500mlの場合は2分に1回 50ml(500ml/10回=50ml)入れていきます。
これも大まかな量でいいです。
また、入れるときはジョボジョボ入れて大丈夫です。
この時点で体調を崩すようでは点滴法が不十分だったと考えられます。
⑦ きれいなポリ袋に水ごと入れて水槽に浮かべる(温度合わせ)
食品に使うようなきれいなポリ袋に、⑥の容器に入ったお魚と水を入れていきましょう
これに洗濯バサミを使って、水槽の端にと止めておきます。
水温と同じ温度になるまで浮かべましょう(±1℃以内)
時間経過ではなく
水温をチェックしましょう!
⑧ オトシンクルスを取り出してゆっくりと入れる
温度合わせができたら入れていきましょう。
水が気になる場合は、オトシンクルスのみを入れていきます
ちなみに、アミは使いません
アミを使うとオトシンクルスが引っかかって怪我をすることがあります
そのため、小さなカップやおたまなどで一度取り出し水を抜いてから静かに入れると怪我が減りますよ。
個人的には、ここまで水を薄くしてもオトシンクルスに細菌やウイルスが付着していると思うので、多少水が入っても変わらないとは思います。
水合わせをする前に、問題の無い個体かは必ずチェックして下さいね。
失敗するケース
・移動先の水が悪い
オトシンクルスの導入失敗の一番の原因だと思っています
とくに1~3日辺りで亡くなるケースはこれです
また、突然死の原因も基本的にはこれです。
水の循環が悪いことやアンモニアが多い、亜硝酸が多い、水替え頻度が少ない、飼育数が多い、ろ過のメンテナンスをしていないなど
あげるとキリがありませんが、何かしらの要因があります。
よく勘違いされますが、pHショックではありません。
季節変化での転換期も上記の影響が露骨に出るので、導入前に気を付けましょう。
事前に濾過槽をメンテナンスして、水替えを週1回行い、エアレーションを増やせば結構緩和されます
ここら辺を運が悪かったで済ませると今後も同じことが起きるので注意しましょう!
これは改善可能なものです!頑張りましょう(๑و•̀ω•́)و
1週間は注意してみてあげて下さい
・温度
温度合わせがいまいちだと変色して動かなくなることがあります
ストレスによって白くなるので、温度が原因でない可能性ももちろんあります。
傾向として、動きが鈍くなりますね
原因は移動先の水槽が寒いことが多いです。
20℃前後ではなく25℃前後の飼育温度にしましょう。
点滴法のデメリットなのですが、外気温に影響を受けやすいです。この時点で体調を崩していることもあります。
冬の時期はできるだけ暖かくしてあげてください
ちなみに、移動先の水温が低い方が温度ショックを受けやすいです。
・pH
最近これはあまりないのではないかと思ったりします
ただ、入れてから何時間も上下に狂ったように暴れるのであれば可能性はあります
呼吸数も多くなります
pHショックと温度ショックは移動直後に現れます
このようにならないために水合わせをゆっくりと行います。
・ストレス
移動時にもかなりストレスがあります。
温度やpH、水質の変化も負荷になるので、入れた後はそっとしてあげて下さい
呼吸数がかなり増え、色が飛んだりします。対処法は何もしないことです。
見られることでもストレスがかかる個体もいます。
・事故死
意外とこれがあるから困ってます。
その多くが挟まって亡くなるケース。ヒーターにも突っ込むことがあるので恐ろしい…
新しい環境に置かれての反応は主に2パターンあります
固まってしばらく動かない
探検を始める
このアクティブな反応をするオトシンクルスが危険だったりするので、導入から数日は水槽の前をゆっくり動くようにしましょう
あとは、挟まりやすい場所をふさぐことですかね。
ゴキブリが入りそうな隙間は、オトシンクルスはねじ込んできますので気を付けて下さい。
最後に
今回はいくつか記事を書きながらだったので、まとめるのに時間がかかってしまいました
そのうち、今回のやり方で水合わせをした経過をあげたいですね
もちろん、状態がかなり悪い個体で失敗する可能性はありますが、一応ガリガリの個体でも生存→成長までいけましたので、導入後の環境次第で改善はできるでしょう
あと、ネット購入などで届いた時点で瀕死状態のオトシンクルスは水合わせせずに、その水を加温してエアレーションしてあげて下さい。状態がかなり悪いオトシンクルスを無理やり水合わせするのは追い打ちになるので気をつけましょう!
少しでもオトシンクルス導入の失敗が減り、長く楽しく付き合えていけたらと思います(*´ω`*)
導入は最初の関門にすぎません。
この後も沢山考えながら飼育しないといけませんので、お互いに頑張りましょう!(๑و•̀ω•́)و
この記事が良い!ためになった!と思いましたら、
TwitterなどのSNSでリンクを貼って紹介して頂けると大変励みになります!
よろしくお願いします!
今回はここまで
コメント