オトシンクルスの水槽の立ち上げ方 2023年上期ver.

オトシンクルス

こんにちは

動画制作で死にそうなあんきもです…

GW特別企画の動画です。こちらもよろしければどうぞ!

今回のお話は久しぶりに「オトシンクルスの飼育方法」についての内容になります!

またかよ!

ネタ切れかよ!

と、言われそうですが…

情報は更新していくものだと思ってますし、そう思って頂けるとありがたいです

あんきも
あんきも

べ、別に…ネタ切れなんかじゃないんだからね!

最近、動画をアップしまして

その関係で、オトシンクルスを飼いたい!と、思われた方への参考例として投稿しようと思いました

あと…

よくyoutuberがやっている

特別企画!第二弾!!!

みたいなものだと思って下さい。ちょっと憧れはあったりします💦

ちなみに、第一弾はこちら…

それではいってみましょう(๑و•̀ω•́)و




はじめに

これまでの飼育

オトシンクルスを安定して飼育するという部分に目を付けてリセットしやすい30㎝スリム水槽を多用していました。

例えば、この記事でも紹介したグラステリア300は水量13Lの水槽になります。この程度には水量があると良いですね。

これは今回の管理環境での最低限の水槽容量なので、これより大きな水槽にも今回の考え自体は通じているので参考になるかと思います。

常に複数匹で飼育していましたが…

30cm水槽の単体飼育では3~5匹が最も管理しやすい数だと思いました。
この数を基準に飼育環境例としてあげさせて頂きます。

ちなみに、オトシンクルスの導入まで1週間は運転してから入れます。

(引っ越しの時と簡易水槽は除く)

前提事項

今回のお話も単体飼育のみを考えたものになります。
参考にされるにしても混泳環境とは大きく異なりますので、それはご了承ください。

内容は30cm水槽でのお話を中心に書いています。もちろん、他のサイズについての言及もありますので、60cm水槽で考えている方もそのままお読みになれます。主な成功例が30cm水槽というお話です。

他の記事の内容と被る部分があります。それは、この記事だけでも始められる様に考えてのことなので、ご理解下さい。

注意事項

度々、このブログを参考にして水槽を立ち上げたお話を頂きます。
良い結果を教えてくださる方は沢山いるのですが、上手くいかなかった例もしっかりとあります。

使用している器具や人工飼料、器具の選び方など他の記事であげているように、使っている商品には一定の根拠があって使っている場合や、それを意図して運用している場合が多いです。

ブログ内で想定している環境外での利用では、必ずしも同じ結果にならないということはご留意ください。

例えるなら…

塩が足りないから、代わりに砂糖入れていい?

あんきも
あんきも

本当に…それは勘弁して…

こんな感じです

想定外の環境や代用品で同じになるとは言えません。とくにフィルターや水槽はそれが多いです。

逆に上手くいかなかった場合の相談も受けていますし、ほとんどの場合が“環境の見直し”でお答えしています(主に混泳。他には、レイアウトと器具)。

質問に気を使われる方は、今一度オトシンクルスを飼育するうえで適切な環境であるか確認ください。(個人的には質問ウェルカムです!( • ̀ω•́ )✧)

簡易水槽にもありましたが、お住いの水道環境によってはこの飼育環境が適さない場合があります。
ご了承ください。

飼育環境・水槽立ち上げ

使用器具

  • 水槽
  • 底床
  • エアレーション器具
  • 濾過機(外部式濾過・上部式濾過)
  • ヒーター
  • 温度計
  • 流木
  • ライト
  • 水草

※詳細は次の項目で!

器具関係の参考記事はこちら

組み立て

①水槽と底床を配置

安定した場所に水槽を配置し、底床を水草が植えられる程度に敷ければいいです。

水槽設置場所下段ではなく上段
底床は吸着系ソイルを推奨します。

※ソイルは立ち上がりも早いです

これはお好みですが、乾燥タイプのバクテリア剤を入れるときはこのタイミングで底床に混ぜましょう。
※液状のものは後に入れます。

バクテリア剤を使わない場合は、健康な水槽の濾過槽から汚泥を採取して、立ち上げた濾過槽に移植します。

この後の初期運転にはパイロットフィッシュは使いません

理由はオトシンクルスはパイロットフィッシュには向かないことと、言われているほどの効果は無いと私は考えているためです。
ぶっちゃけパイロットフィッシュはデメリットが多いですので、私はしません。

一番楽で安く、水槽を持っている者の利点を生かせる方法として。先程あげた汚泥の移植を推奨します。

この汚泥の話が長くなるので次にまとめました。

健康的な濾過槽の汚泥はバクテリアの塊です。

この正体は、フロック形成細菌による分泌物に固められた塊に細菌や原生動物が集まってできているため、これだけで水質の浄化に働く生バクテリアになるからです。
さらに、これ単体で有機物の塊でもあるため、1週間程度であれば有機物源を投入してバクテリアにエサを与える必要はありません。

※この汚泥は、好気的な環境(エアレーション)で栄養になるものを入れずに適温(26℃程度)で管理すると自己消化します。これらは、回分活性汚泥法をヒントに考えてみました。

個人的なオススメは、ヘドロ状態よりも表面に凹凸の多いガサガサした沈殿の良い汚泥ですね。
量に関しては、お好みで入れれば良いかと!

30㎝水槽であれば、濾過槽に10~20mlくらい採取したものを適当に撒けばOK!
多すぎても一時的に水が濁る程度なので、自分で塩梅を見つけて頂ければ良いかと思います。

その点でお話をすると

ゼロから始めるのであればバクテリア剤は効果あります。不評な内容もあるかもしれませんが、何もないよりマシです

怒られたら消します

②濾過機やヒーターを設置

この時、ヒーターは横にし、底からオトシンクルス1匹分以上離しましょう

今回、濾過機は次のような外部式フィルターをお勧めしていますが、上部式フィルターも濾過はかなり良いです。

内部設置型の濾過機は事故の原因になるため非推奨です

小型水槽なら外掛け式でも良いですが、それ単体では突然死のリスクが外部式・上部式よりも高いことには注意💦

中型以上の水槽であればサブフィルターがあると良いですね
例としては、外掛け式やスポンジフィルターがメンテナンスしやすいです。

スポンジフィルターはオトシンクルスが引っかかる為、常に見える所に配置。底床や壁からも離しましょう!

底面濾過は管理が大変になりますが、それでも良いなら使ってもいいです。
しかし、これも濾過能力が落ちてくると突然死のリスクが高まりますので注意して下さい!

濾過が底面濾過だけに頼り切りの環境にはしないようにしましょう!

基本的に物の配置は角に沢山配置しないようにすることと、オトシンクルスが余裕をもって通れるような空間があると事故死を減らせます。

③流木などの配置

流木を適度な隙間ができるように配置しましょう。個人的にはソイルにベタ付けは管理が面倒くさいので非推奨です。

この物の配置場所でオトシンクルスの反応が変わります。

小型水槽では大きめの流木を配置すると隠れて出てこない可能性が上がりますが、ストレスがかからなくなるので良し悪しはあります。

入れたいアクセサリーがあるときはこの時に配置すると良いですね。

※流木は事前に浸漬したものを使用すること

手前に来てほしいのであれば、奥を明るく手前を暗くする方法を最近の私はよく使ってます

④注水と植栽

ソイルが浸水する程度に注水を行い、植えたい水草を植えるといいですね(丈の高い水草はもっと注水してからでもOK)
個人的にはあまり植えない方が管理はしやすく、オトシンクルスの観察がしやすいです。

また、水草は流木などに付けると管理がしやすいです。
流木に水草を付ける際は、ビニタイなどのバンドで止めるか、水草用接着剤をオススメします。

ビニタイや水草用接着剤の推奨理由は、

テグスなどの糸だと隙間にオトシンクルスが挟まって亡くなることがあるからです。
この点はビニタイも気を付けるべきですので、未活着のものを使う時は注意して下さい。

これが面倒であれば流木付き水草を購入しましょう。
30㎝水槽であれば、これ1つでも見栄えはします。

⑤注水と機器の起動

底床を掘らないように注水しましょう。
丈の高い水草はこの時に水量を調節しながら植えていきましょう。

ちなみにですが、初期のコケを気にするなら、ちまちま植えずに最初から森のように植えましょう。

あんきも
あんきも

思い切って大量に水草を入れれば、初期のコケはそんなに脅威ではありません。

オトシンクルス単体で飼育するのであれば、コケを生やす事は意識しなくて大丈夫です。

むしろ、観察の邪魔なのでコケを生やさない状態が可能ならば、そちらを推奨します

一方で、水草が多すぎると観察しにくく、成長して繁茂することを考えて量を調節しましょう

水草の根本には汚れや餌が溜まりやすいので、水の流れを考えて植えましょう

基本的に、オトシンクルスは餌を散らかすと思って下さい

このように浮かせると餌が溜まって腐敗するのを防げます!

十分注水を終えたら、機器を起動させ、1週間はオトシンクルスを入れずに運転します。

この時にメイン濾過機の水流をチェックして、水流の滞る場所をチェックしましょう。

とくに濾過の排出口の真下や排出口から遠い場所、流木の下などは水が滞りがちです。

個人的なオススメ配置としては、「水流を手前に流し、奥にエアレーションを置く」配置。視野の確保や水流の確認のためにも簡単な配置かと!

たまにショボいエアレーションをかけている方を見かけますが、細かく多いエアレーション量を心掛けて下さい(水槽が大きいものでは#150以上のストーン推奨)

濾過機に何かあっても、少しの間であればエアレーションでどうにかなります。バクテリアの活性の為にもここをケチらないようにしましょう!

この時に配置した物や水草の微調整を行います。
基本的に、オトシンクルスを入れた後は触りたくないので、起動初期に済ませましょう。

起動後はすべての機器をチェックし、オトシンクルスを入れるまでに必ず異変が無いことを確認してから迎えましょう。
とくにヒーターはチェックして下さい。

ライトは水草が必要な光量があれば最低限の明るさで良いです。
多くの小型水槽のライトはオトシンクルス飼育では明るすぎるので、段階で調節できるものを使いましょう。

ライトは水草を植えないのであれば無くてもかまいません。

⑥オトシンクルスの導入

吸着系ソイルで餌も入れずに1週間運転しても硝酸は出るかもしれませんが、アンモニアや亜硝酸はこの時点で検出されないはずです。

注水時に他の飼育水を使っているようであれば硝酸が出ると思いますが、それでもアンモニア・亜硝酸は出ないはずです。

濾過能力に自信が無ければ、最初は3匹から始めてもいいと思います。
※30cm水槽の場合は最初は最大5匹までに留めましょう。

水合わせについてはこちら

あと、導入時に病気を持ち込みたくない為、しっかりとオトシンクルスの体表はチェックして下さい。
もし白点病が見られれば全員別水槽で薬浴して下さい。
間違っても制作した水槽に入れないで下さい。

水合わせが終わったら、その日は以上になります。
人工飼料を入れるのは翌日からです。

※当日からでも食べることは十分ありますが、焦らなくて大丈夫です

ちなみに、

もし水合わせに失敗した場合は、ほとんど取り返しがつかないので、水合わせは丁寧に行いましょう。

アンモニアなどが少ないので、中毒死する可能性は低いと思いますが、ここが最大の難関なので気を付けて下さい。

今後の管理

給餌

エサは様子を見ながら与えましょう。参考までに2日エサを与えて1日休むなどの間隔で与えていきましょう。

テンポ良く与えたい方は2日に1回などの工夫をしてみてもOKです( • ̀ω•́ )✧

つまり、毎日与えなくても大丈夫です。

粒の小さい人工飼料が単体飼育ではオススメですが、流されやすいようであればボタン型のエサが流されにくいですね。

オススメの人工飼料についてはこちら

環境が十分整っていれば人工飼料は問題なく食べます(一部の餌を除いて…)

食べ残しがあまり出ないように日々工夫しましょう!

嗜好性でオススメはこちら

ちょっと値が張るのと水を汚しやすいのには注意💦

しかし、嗜好性はかなり高いですね。

お安く済ませたいのであればこちら

水替え

水替えは週に1回、全体水量の1/3~1/2量を水の汚れ具合を見ながら行いましょう。必要であれば頻度を増やしてもOKです!

初心者が勘違いしがちですが、水を追加するのではなく、水を取り替えましょう。蒸発などで減っていた場合はその分もこのときに追加します。

水量の基本として、エサの食いが悪くなった水替え量を変えましょう。
水替え時に脱色などのストレスの兆候が見られないならば、水替え量は8割近くに増やすこともできます。

行う時は水温には気を付けて、普段の水替えでの観察をしっかりと行いましょう。

水の汚れと言われてもぶっちゃけ分からないかと思いますが、水が濁っている事を指してはいません。臭いや水替え頻度、簡易水質検査などで判断しましょう。

「水が透明=水が綺麗」ではありません!

あと「水がピカピカしている」も参考にならないので、それらに囚われないようにしましょう!(ピカピカの水でも硝酸が沢山検出されることもあります)

掃除

水替えの時に底床の汚れをプロホースなどで取り除きましょう。
また、給餌の後に残ったエサは必ず取り出しましょう。

ミズカビは放置すると大変危険です。
口や鰓に付いたり、傷口から感染したりするとかなり衰弱します。早急に対応しないとそのまま亡くなるので日頃から注意して下さい。

感染を確認したら速やかに薬浴を!

水草の根元のエサは取り除きにくく、腐敗しやすいので注意して下さい。

対策としてヒメタニシをオススメします。

ヒメタニシ

他の貝類と違い数を管理しやすいのが魅力です。欠点は起き上がれないのでフォローしてあげることですかね…

リセット

オトシンクルスのリセットタイミングは、「何をしてもオトシンクルスがエサを食べなくなったら」を基準に考えています。

傾向としては3ヶ月くらい経つと起きますね

餌を食べなくなってもしばらく生きていると思います。
具体的には1ヶ月ほどはいけるかと…。

しかし、餓死以外の要因で亡くなることや、日々のチェックができなくなるので、この基準を設けています。
これは1匹でもというわけでは無く、誰も見向きもしなくなったら確定で行います。

参考までに、5匹水槽であれば、3、4匹のオトシンクルスが出てこなくなるようであれば考えましょう。

難しいのは、最初から隠れて出てこない場合。
これは設計ミスです。失敗ではありますが、どのようなレイアウトでは出てこなくなるのかの例になるので、次に繋げましょう!(๑و•̀ω•́)و

隠れる場所が多すぎる場合は起きやすいですし、警戒されやすい環境では同様のことが起きます。

一方で、これは長年飼育している個体で起きやすいです。その場合はすぐに改善しないことが多いので、心当たりがあるのであれば根気よく管理しましょう💦

ちなみに、購入すぐの個体ではこれがほぼないので、初期にこれが起きているのであれば設計ミスです

また、苦肉の策として誘導魚を頼りにする方法もあります。

結果、混泳になってしまいますが…

オススメしているピグミーであれば問題になることが少ないです。

コケを残す必要はあるの?

上記しましたが…

人工飼料餌付けさせるなら、不要なので綺麗にしてしまって結構です。

ぶっちゃけ、景観の邪魔でしかありません。

オトシンクルスが十分居て、残すようなコケであれば放置しても食べません。

そもそもコケ取り生体にのみ任せる方法は一時的な効果しかありません。

時代は飼育者との連携プレーです( • ̀ω•́ )✧

時代に置いていかれないようにしましょう!

最後に

このブログでは定期的に更新されているオトシンクルスの飼育方法です。

質問のついでに「オトシンクルス専用水槽立ち上げたい」という要望が何度もあったので、そのたびに「そのうちにブログに書きます」とお茶を濁す形をとっていました💦

2023年前半はこれを元に行っていたので、参考までに(やっと)まとめました。遅くなり申し訳ありません💦


今後、交尾や産卵が安定して成功することがあれば、新しく飼育方法を模索していきます!(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

また、とくに変更点がなければ継続しますが、まだまだ改善の余地はあると思っていますので、今後の更新も期待してください!( • ̀ω•́ )✧

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今回はここまで

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