PR

有機物の分解は意外と難しい?水槽内の有機物が分解されるまでのお話

レビュー記事
記事内に広告が含まれています。

こんにちは

あんきもです(*´ω`*)

 

 

アクアリウムでは「有機物の分解」という単語はよく見かけるものですが、
実は地味に大変で、多くの微生物たちが非常に頑張ってくれています

 

 

今回はちょっとというか…
かなりマイナーなはなしになりますね…

 

私が水槽の微生物を観察していて思うことを小話としてまとめたお話です
個人の意見として見てもらえればと思います

 

それでもいい人は是非ともどうぞ!

それではいってみましょう

 




水槽内の有機物ってどんなのがあるの?

アクアリウムでは

ろ過バクテリアが
有機物を分解しているって聞きますが…

 

 

 

 

ぶっちゃけ、
水槽内の有機物ってなんだ?

と思う人もいるかと思いますので、
簡単に紹介しましょう( • ̀ω•́ )✧

 

 

よく、残った餌が水を汚す有機物源になる、
なんて話を見るので餌成分の内訳を考えると…

餌由来の主な有機物として、
・タンパク質
・脂質
・炭水化物
・ビタミン
があげられます

 

 

 

それに加え、よく聞くのは

生体の排泄物遺骸(枯草も含む)なども有機物に該当しますね

 

知っている人もいるかと思いますが、お魚生体のはがれた粘膜やエビなどの脱皮殻も有機物ですね

 

前にこちらの動画でもお話しましたが、
細菌が分泌するようなものもありますね

 

生き物あるところ
何かしらの有機物は発生するので…

今回意識したいのは、
水槽内に生じる有機物の大きさについてです

その部分にも注目して頂きたいですね!

 

 

せっかく有機物の分解についての話をしているので余談を1つ入れておくと…

 

このようなUVライトでも水中の有機物分解ができます
もちろん、流れている微細なものに限りますがね!

たまにこれらの効果を疑う人がいますが
原理上、有機物以外にも浮遊性の病原菌にも多少は効果があるので、
水槽サイズやろ過槽規格に合ったものを使いましょう!

コケについては、水槽内に増えたものについては効果はありませんね

私も同じものを使っていますが、生物由来の白濁りには効果があったので、一応期待している感じですかね

ぶっちゃけ、病原菌対策としてはお守りとして使っています
オトシンクルスは感染したら完治が難しいので、藁にもすがりますね

 

 

 

それでは、
この有機物を分解する生き物について
ちょっとだけ考えていきましょう

 

 

 

どんな生き物がいるの?

水槽内の生き物ではこれら有機物を食料とする生き物たちがいます

 

よくろ過バクテリアなんて
括られてしまうことがありますが…

 

 

 

間違いではありませんが、
実はそれだけでは正確ではありません

 

本来バクテリアとは、細菌を指す単語です

たまに、「バクテリア=微生物」と考えている人がいるので、一応指摘しておきます

 

水槽内には、細菌以外の微生物がしっかりといますので、そこも考えていきましょう!

 

 

 

ろ過に関わる微生物とは?

アクアリウムでは、生物ろ過に関わる微生物の代表としてあげられるのが、ろ過バクテリアこと細菌たちですね。

前回の投稿にもバチルスやニトロソモナスなどあげました
ろ過に関わる重要な細菌たちです

 

 

おそらく、これを読んでいる人は
「そんな分かりきったことを読みたいわけではない!」

そう思っているでしょう!

 

 

 

それでは、ちょっとだけ突っ込んだ話をしますね

生物ろ過で触れる人はいない話をひとつ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大変意外に思うかもしれませんが

ミズカビなんかは大きな有機物の分解にはたらく生き物です。

そのように考えると生物ろ過としてはたらく生き物と言えるのではないでしょうか

 

広く生物ろ過と考えていくと、ミズカビの存在は無視できないんですよね

ミズカビなんて、生体にとって問題が多い生き物なので排除すべき対象として考えられがちなのですが、ミズカビが生じる意味を考えるのも面白かったりするんですよ!

 

 

もちろん

正直言えば、このような状況は無い方がいいのですが…

もしかすると閉鎖的な自然環境を作ってみるような人もいるかもしれませんので、ちょっと解説したいですね

 

 

 

 

有機物の大きさごとに対応する微生物が違う

大まかに分けた話ではありますし、
微生物による有機物の分解は「大は小を兼ね」「小も大を兼ねる」みたいなことになっています。

 

 

有識者も「何を言っているんだ?」と思われたかもしれませんが…

 

すみません。
個人の感想になります💦

 

 

 

言いたいこととしては

小さい生き物も微々たる力ではありますが分解に貢献しているんですよね!
しかし、大きい有機物になると、大きな微生物がより貢献しやすいです

つまり、有機物の大きさによっては主力となる微生物は変わってくるので、そこを中心に話していこうと思います!

 

 

残飯などはろ過バクテリア(細菌)だけが処理している!
と思っている人は印象として少なくないように感じていますね

 

実は細菌が処理できる有機物は水に溶け込んでいるものがほとんどで、大きな有機物の表面を酵素などで溶かして取り込んでいたりと…

イメージするような
「口を開けてむしゃむしゃ食べている」
ということはありません

 

これ、驚く人がいるのですが…
パックマンみたいなバクテリア(細菌)が残飯を食べているわけではないんですよね
そもそも口がないので、体表から栄養を取り込むようなことをしています

 

何が言いたいかというと、
細菌だけでは大きな有機物の分解には微々たる力しかありません!

細菌のみでは、見るからに減らすことはなかなか難しいことを知ってほしいですね

 

 

 

そこで頼りになるのが、
貧毛類などの後生動物たちです

 

 

写真の生き物はアブラミミズですが、
残飯が多い水槽ではミズミミズが増えやすかったりしませんかね?

 

他にもいるので、こちらも是非とも見てみて下さい!

 

 

肉眼でウネウネしているのが見えるミズミミズが増えやすいときは、細かい残飯が、底床やフィルター中に溜まっている水槽だったりしますね

 

これらの微生物は残飯などに取り付いて少しずつむさぼっていきます

 

 

ミズミミズのような動物が解体していくと、細菌も使いやすい状態に細かくなります

 

増えすぎると見た目は悪くなりますが、生物ろ過という部分では重要な生き物なので…

少しだけ適度に大目にみてやってください💦

 

 

しかし、摘まめるほど大きな有機物となるとこれらの微生物たちでも難しいんですよね…(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

 

そこで出てくるのがミズカビです!

 

これを読んでいる人は、
水槽内でミズカビが発生した経験はあるでしょうか?

私はありますよ!

 

 

ミズカビが取り付いた多くが、
食べ残した餌と無精卵だと思います

 

とくにお魚の無精卵は微生物たちにとって大きな有機物なんですよね。
分解するのはとても大変です💦

 

ミズカビが取り付いている部分から、タンパク質や脂質、分解が困難なセルロースなどの炭水化物を分解する様々な酵素を出して栄養にしていきます。

 

水中のものとは種類が違うのですが、陸上のカビも分解者として非常に重要な立ち位置にいます。自然界では、糸状菌(カビ)は分解が困難な有機物の分解に関わる重要な分解者なんですよね!

 

ここで何が言いたいかというと、水槽内に発生するミズカビはしっかりと分解者としてはたらいていることです!

 

ただ、理想としてはミズカビの出番がない環境が望ましいです。
その為、大きな有機物が生じないような管理体制を作っていきましょう!

 

 

勘違いしてもらいたくはないのですが…

 

 

 

私は
ミズカビは良い奴だ!
と言いたいわけではありません!

 

 

 

例えば、生体にもミズカビは取り付くことがあります

これは、生体に壊死した部分があると、
ミズカビにとっては処理すべき対象となりえるからですね
まぁ、ミズカビはそんなことは思わないでしょうが…

 

 

 

一方で
これを読んでいる人の中で

「大きな有機物でもミズカビが生えないことがある」

と、思った人もいるかと思います

 

 

その通りですね
良い例が、流木やマジックリーフなんかは生えないことが多いです

ちなみに、
マジックリーフもカビることはあるので、
その水槽の微生物相にもよることは前提としてください

 

 

他にも、
コリドラスやプレコに使うようなタブレット型の餌も数日カビることなく残ることも稀にありますね

バクテリアストック用の沈殿槽

極端な例ですが、上の写真くらい汚い水槽では、ミズカビに飲まれることなく緩やかに分解していきます

 

ミズカビが取りつくよりも早く表面が解体されていくような環境では、肉眼でのミズカビの確認は困難なようですね

 

 

 

また、有機物を効率よく分解するためには、酸素が沢山必要になるので、十分曝気することがとても重要ですね

 

 

観察していて思いましたが、
ミズカビの有機物分解時にはかなり酸素を消費するようです。
具体的には、分解時に水に溶けた有機物などを消費する細菌なども酸素を消費するようで、十分な水に入れて静置しておくと、嫌気的な環境で増えやすい微生物が増えやすかったです
しっかりと曝気しておくのは、やっぱり大切ですね!

 

ミズカビのまわりに結構見られますね

 

 

 

ちなみに、分解が進んだマジックリーフを顕微鏡で見てみると…

 

破片が厚くて透過しないので、隙間から微生物を探しました

ヒルガタワムシが、こんにちはしています!
この生き物は、細菌を捕食する生き物なので、マジックリーフの分解には細菌も関わっていたのが分かりますね

 

 

このような微生物を含めた腐食連鎖が起きています

酸素量が乏しいと、これらの後生動物や原生生物が増えすぎた細菌を効率よく減らすことができないので…

 

何度も書いていますが、曝気は大切です!

 

 

白濁りにも影響するので、そのうち記事に書いてみましょうかね!

 

ラッパムシやツリガネムシも細菌を食べる繊毛虫です

 

体感ですが、
ミズカビは餌や生体の傷口など、タンパク質が豊富そうなものでとくに増えやすいように思います

 

また、ミズカビが好みそうな物であっても、細菌やその他微生物が非常に増えた水の中では、ミズカビが目視では増えにくいみたいですね
(実は、顕微鏡で見ればしっかりいるんですよ~!)

 

 

 

このように話すと、
ろ過バクテリアが十分増えているという基準が、ミズカビの有無に落ち着きそうですが…

コリドラスやオトシンクルスなどの底生魚では、細菌感染が起きやすいことがあるので、必ずしも微生物いっぱいの環境は良いと言えませんね

 

 

 

ここら辺のお話は、人それぞれ水槽のベストな環境があるかと思いますので、深くは書き込みませんよ~(‘ω’)ノ
飼育生体によっても変わるお話ですからね!

 

 

 

それでは最後に
ちょこっとだけ嫌な話もしていきますね

 

 

 

 

残飯処理生体のお話

最初に前置きします
人によってはこの話が不快に思われるかもしれません

 

分かってはいますが、
今回のテーマでは触れる必要があるので書かせてもらいます

 

 

 

よく、底床のお掃除役としてコリドラスが売られていますね

実際にお掃除役として効果があるのかについて話していくと…

 

 

残った餌の処理役としては非常に理にかなっているお魚です
すみません。怒らないで最後まで読んでいって下さい…

 

 

 

理由としては
大きな餌を細かくしてくれるからですね

食い散らかすにしても、かなり細かく咀嚼して、エラから吐き出しています

この状態になった餌は、上記した貧毛類程度の大きさの微生物が処理しやすい大きさになっていることが多いです。

また、底床を掘ることによって、底床をほぐすことも、そこに潜む微生物にとってよい影響を与えていると私は考えますね

 

同様の理由で、
残飯処理の生体として扱われることがある
ドジョウプレコも同じ事が言えますね

 

ミズカビだけが分解できるような状況にしない
という対策であると言えるでしょう!

 

 

これは余談ですが
コリドラスのそのような行動がオトシンクルスに良い影響を与えているのではないか?
と私は考えています
意外と、拒食が起き始めた頃でも、細かい餌なら食べてくれることがあり、コリドラス水槽のオトシンクルスが痩せにくいというのも我が家ではあったりするので、少し注目していたりします

一方で、コリドラスが水を汚しやすいなんて聞くことがあるのも、この特性由来のお話なのではないかな?と考えますね

餌が分解しやすい状態で大量にあれば、細菌もそれを食べる微生物も短期間で爆発的に増えやすいです

 

実際、オトシンクルス水槽と比べるとスポンジフィルターが詰まりやすいことが多いですね
食べる量ももちろんありますが、微生物相にも影響しているので、そのように思われるだけの理由はあるみたいですね

 

微生物を食べるケンミジンコも増えやすかったりしますね

 

 

こんなものでいいですかね?

 

さて、必要な情報は書き終えたので
本音を小さく書いてきますね!

 

 

 

まぁ、コリドラスなどの底生魚を掃除役とする考えは嫌いですね
今回書いてきたようなお話として紹介できる人がどれほどいるか分かりませんが、何も考えずに「餌が残ることが良くないことだから」ということで話している人が多いと思います

また、クリーナーフィッシュは軽視されることが多いです
底床の汚れに敏感な面がとくに考えられていないように感じますね

そして、飼育スペースがよく泳ぐお魚より必要なことも理解していない初心者が多いことでしょう
コリドラスなどを残飯処理屋として扱うショップの紹介には困ったものだと思います

 

 

まだまだ書き足りませんが、あまりお気持ちを書きすぎると本題から逸れてしまうのでここまでにします

常々オトシンクルスでお話しているように、水槽を賑やかしている一種の仲間であることを忘れないようにしたいものですね!

 

 

 

是非ともSNSで記事リンクと共に自分の考えを議論してみて下さい(*´ω`*)
あくまでもここでは私の考えですね

 

※一番上にある記事サムネ下、Xのアイコン(↓の部分)をクリックすると、X(旧Twitter)に記事のリンク付きで飛びますのでご利用ください。結構便利ですよ!

 

 

火種になりたくはないので書いておきますが、飼育スタイル・環境によってアクアリウムの結論は変わると思っています

否定をするのではなく、別の意見・考えとして、面白いと思って頂ければみんなハッピーだと思いますよ!(語彙力)

既にお気持ちを上記した私が言えたことではないでしょうが、行うメリットを知った上で書いています
だから、「嫌い」という感想に留めているんですよね。あくまで感想です。

 

 

是非とも有意義な対話をお願いしますね!

それでは、議論の前に以下のまとめをどうぞ!

 

 

 

 

 

 

まとめ

この話で触れたかったのは、
残った餌がどのように処理されるか
という話と

有機物の分解のイメージについて
触れていきたかったです

 

今回、バクテリアや貧毛類、ミズカビと
いろいろと生き物をあげてみましたが…

他の投稿記事を読んでいる人は、
繊毛虫や鞭毛虫がいないところに気が付きましたかね?

 

もちろん、これらの生き物もはたらいていますが、
顕微鏡で見かける多くが、増えたバクテリアなどを捕食していたりします

 

有機物を分解するだけではなくて、
それによって増えすぎた生き物を調整して一つの食物連鎖としていくのも、水槽という一つの生態系では十分大切なはたらきといえるでしょう

 

今回の話では「有機物の分解」に焦点を当てていたので割愛してみました

その点が気になった人は良い着眼点と言えるでしょう!

 

 

 

 

さて、ミズカビがちょっといい奴に思えた頃かもしれませんが…

 

 

 

 

 

水を差します!
アクアリウムだけに…

 

 

 

そもそもミズカビが生じるような大きな有機物が無ければいい話なので

ミズカビが生じる原因となる有機物を残さない

ということが大切です!
タンパク質・アミノ酸の分解時にはアンモニアも生じますので残飯は出ないように気をつけましょう!

病気の原因にもなりますしね

 

 

お残しは許さない!
これが重要な理由が分かってくれたのであれば、この記事を書いたかいがありますね!

 

 

あと今回このような話をしたのは、たまに見かける
「自然を再現してみた!」みたいな話に
私も乗っかってみたかったからですね(笑)

 

アクアリウムで見かける「自然のろ過システム」を取り入れた方法では…

何故か微生物が一括りになっています!

 

その1つ1つの生き物たちが軽視されているのに物申したい!!

という考えのもと、茶々入れてみました!

 

 

 

今や顕微鏡やそれに近い器具は簡単に入手可能なので、生物ろ過については微生物も勉強しながら観察してみると面白いですよ

「微生物」なんて味気ない単語で括らないで紹介してやりましょうよ!(๑و•̀ω•́)و

 

意外と既に行っている人もいますからね!
私もこんな記事を書いて応援してますよー!!

 

読んでいてい気づいたかもしれませんが
今回も「知らなくてもアクアリウムができる」系のお話です

「残飯を残さない」ようにすればいいだけの話ですからね
皆さん既に実行していますよね(笑)

 

 

どうでしょうかね…

このような話シリーズ化してみますか?
我ながら解決した事件を解いている気持ちになります!

 

反響があったら嬉しいですね!

 

今回はここまで

 

 

最近話が少ないオトシンクルス関係の記事はこちら

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました