オトシンクルスをこれから飼育してみようと思う方
既にオトシンクルスを飼育している方
オトシンクルスと付き合いが長い私が知っていることを記事にしてみました
参考までにどうぞ!
(あと、オトシンクルスの可愛い写真を沢山見てもらいたかったりします)
最新版はこちら
●オトシンクルスってどんな魚?
オトシンクルスは、一般的に「コケ取り生体」として購入されることが多い熱帯魚です
好むコケは茶ゴケ(珪藻)です
ナマズの仲間で、「オトシンクルス」として売られている熱帯魚は数種類いて、区別されることなく売られています。どれも見た目では判断しにくいほど似ていますが、飼育方法に違いがありません。繁殖を狙わない限りは気にしなくて良いかと思います
価格も1匹200~300円程度で購入でき、飼育に慣れると丈夫で3年以上生きてくれます
大きさも最大5cmくらいで小さいです
他の魚と簡単に混泳でき、相手をあまり選びませんが…
体の大きな魚の体表をなめることがあるそうです。ディスカスみたいな魚はやめた方がいいですかね
これは少ない例で、基本的には混泳できる魚の方が多いです
例として、グッピーやネオンテトラなどの定番熱帯魚と問題なく混泳できます
オススメはコリドラスですね。同じエサが使えます
臆病な魚です。驚いていろんなところに身体をぶつけることがあります。
そ~っと覗きましょう!
こんな感じで、壁に張り付いていることが多く、とても可愛らしい魚です
店頭の水草水槽に必ずといっていいほど泳いでいるのを見るので、気になったら見てくださいね
欲しくなりますよ(笑)
●飼育するためには何が必要?
水槽の大きさ
20cmキューブ水槽から90cmの大型水槽まで様々な大きさの水槽で飼育できます
熱帯魚なのでヒーターを入れることを考えると30cm水槽以上がオススメです
30~45cm水槽でオトシンクルスのみを飼育するなら、慣れないうちは5匹が上限ですね
もっと大きい水槽であれば、10匹以上入れても問題ないでしょう。様子を見ながら追加してみてはどうでしょうか
さらに小さい小型水槽ならば1、2匹にした方がいいです
これはオトシンクルスに限りませんが、水槽は小さいほど水質の管理が大変なので、初心者は30cm水槽が最低ラインだと私は考えます。サイズが大きいほど寒暖差に強いです。
ろ過
ろ過はあった方がいいですね
エアレーションのみは長期の飼育に向きません
投げ込み式は私は初心者にあまりオススメしません。
もちろん、それしかないのであればもちろん使えますよ。意外にもろ材のカスタマイズ(?)ができたりと、ベテランの方でも使っていたりすることがあります。
ただ、マメにメンテナンスをしないとろ過能力が落ちやすいので(その分メンテは楽)、初心者は他を選びたいですね。
30~45cm水槽なら外掛け式や底面ろ過で十分です。60cm以上は上部式か外部式のろ過が安定します。
しかし、エアレーションの有無で生存が変わることがあるので、私はあった方が良いと思います。
意外によく排泄します。
また、与えるエサにもよるのですが、ろ過機能が高い方がいいです
そもそも、ろ過機能が高くて問題があることはありません
ヒーター
これは必須です
冬場にこれがないと死んでしまったり、病気にかかりやすくなります
30cm未満の水槽はパネルヒーターを
30cm以上はオートヒーター(26℃)やサーモスタット付きのヒーター
どちらでもいいですね
(懐に余裕があれば、自分で温度が選べるサーモスタット付きを選ぶといいですね)
オトシンクルスの適温は20~28℃くらいといわれますが、24℃以上は欲しいですね
20℃前後は白点病などにかかりやすくなります
水槽・濾過・ヒーターの具体的な商品についてはこちら
照明(ライト)
水草を一緒に育てるなら必須です
そうでなければ、無くても良いでしょう
個人的には、あった方が良いです
オトシンクルスの非常食となるコケは照明があると発生しやすいことと、水草水槽と一緒に始めるのも良いでしょう
水槽に合ったサイズのものであれば、お好みのもので良いでしょう
ちなみに、上記とは別にコケのない環境での飼育を行ったりしています。
底床(底砂)
これはあるといいです
とくに、底面ろ過の場合は必須ですね
オススメの底床は「ソイル」です
オトシンクルスの好む水質である弱酸性の軟水にしやすいですし、水草も育ちやすく…
コケも生えやすいです。
大磯や川砂でも問題なく飼育できます
砂利は角がないものを選びましょう。砂利の角はケガの原因になります
初心者はバクテリアが生育できるように底床があるといいですね
エサ
これが勘違いされるのですが
オトシンクルスは動物性のエサを好みます
沈下性のエサを与えましょう。顆粒タイプやフレークタイプの熱帯魚のエサは食べますが、散らばって水を汚しやすいですね。
タブレット型がオススメです
(6/23追記:ウエハースタイプもオススメです)
オトシンクルス専用のエサは見たことがないのですが…
コリドラスのエサがよく食べてくれますね
プレコのエサもオススメされることがありますが、
私の経験上、コリドラスのエサの方が喜びますね
私は、Tetraさんの「テトラ コリドラス」を与えています
量が調整しやすくよく食べます
私は、1日1回このタブレット(6/23訂正:正しくはウエハース)を1匹につきだいたい1つを目安に与えています
オトシンクルスや他の生体の数が多ければ、もう少し与えてもいいかもしれませんね
ブラインシュリンプは好物なようで、ものすごい食いつきが良いです(しかし、かなり与えにくい)
どうしてもエサ慣れしない場合や食欲のないときにあるといいでしょう
その他
・水草
水質浄化のためにもあった方が良いですね。成長が早いものがいいですね
オトシンクルスの非常食になるバクテリアやコケが水草の表面に付くので、餓死を多少は防ぎます
・流木
流木にはバクテリアが付きやすいです。これも非常食になります。
隠れ家にもなりますので、アク抜き処理して使いましょう
もし、今まで失敗していた方がいたら、これを入れてみてください
かなりオトシンクルス生存に貢献しますよ
・石
これはお好みで入れても良いでしょう
物によってはpHや水の硬度に影響を与えるので気をつけてください
また、小さい水槽で使うときは、角の少ないものを使いましょう
・CO2添加
水草水槽もするのであれば添加しても問題ないです
添加量に注意してください。
ちなみに、私はしていません。これもお好みで
・アクセサリー
素焼きの土管や陶器ですね
水質に影響がなければ問題ないです。
私はごはん置き場に使っています。隠れ家にもなるので一石二鳥ですね
ちなみに、こちらの商品のコスパが凄かったりします。
オトシンクルス水槽の置物の配置に貢献します。
●繁殖ってできるの?
繁殖はできます
雌雄の判別は成熟したときにできます。
購入直後は少し難しいですが、基本は変わらないと思います
2匹ともメスだと思われる個体です
こんな感じで、横にお腹が出ている個体はメスであることが多いです
(または、おデブちゃんか…)
手前のオトシンクルスのように肛門の後ろに黄色い空洞ができていて、よく見るとそこに卵をもちます。
つぶつぶがあるのが見えますか?
写真ではこのあたりが限界ですが、オトシンクルスは壁面についてお腹を見せてくれることが多いので、あれば発見しやすいでしょう
産卵は葉の裏面や壁面に行うらしいので、葉が大きい水草などがあるといいですね
抱卵しても無精卵で産まずに吸収してしまうことがあるそうです
意外と産卵すること自体が難しいらしいですね
個体差もあるかと思いますが、抱卵個体は神経質になっているようで、警戒心が強くなるようです
我が家では抱卵してから1年以上変わりません
そんな個体がいても、病気ではないので、焦らないようにしてくださいね!
ちなみに、交尾までは私も観察と記録できました。
●注意点
・水合わせ
水合わせには時間をかけましょう。水質が離れていると、ひっくり返ってしまいます。
オトシンクルスは水の変化に弱いです。おそらく死因1位です
水合わせは点滴法がオススメです
水替えはなぜか平気で、わざわざ新しい水にあたりに来ます
水流が好きなようですね
・餓死
意外とよく食べます。常に何かしらをペロペロしているくらいですので、エサはしっかりと与えましょう。非常食を充実しておくと安心です。こちらは死因2位ですね
初心者がやってしまいがちな死因でもあります。ネグロなどはワイルド個体よりもブリード個体を選ぶとエサ慣れも早いでしょう
ちなみに、水が悪いと拒食になることがあるので、餌ばかりにとらわれず環境整備に注力してあげて下さい。
コケの拒食についてはこちら
・低温と温度変化
病気になります。オトシンクルスで経験があるのは白点病ですね
その他感染症の原因にもなります
夏場の気温変化(水温変化)に多少は強いですが、慢心はダメです
・薬浴
隔離することにもストレスがあり、薬にも弱いイメージがあります
私はチキンなので、薬の量は少しづつからゆっくり上げていきます
それでも、少し弱っているように感じました。参考までに
23年5/23追記
情報を更新しました。適切な薬浴であればまったく問題ないことが分かりました。水カビの治療を元に薬浴をした記事はこちら
・パニック
ビックリすると駆け回ります。それもかなり速い
たまに導入したときにハゲがある子がいます。おそらく、それが原因でしょう
傷口の悪化や感染症などが恐いので、ストレスの少ない環境を心がけましょう
●最後に
基本的な飼育はこれで十分でしょう
私は他の魚と混泳させています。オトシンクルスの餌付けが難しいようであれば、他の魚との混泳を勧めます
その状態でエサを撒くとあっさり食いついたりします。やはり、他の魚が食べているものは気になるようですね(笑)
水槽に慣れてくれるといろんな姿が見れますね
写真のように可愛い姿も沢山見せてくれますよ!
(隠れ家が多すぎると出てこないこともありますが…)
今回はここまで
後日にオトシンクルスの情報を追加しようと思います
また見にきてくださいね
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