【初心者向け】底生熱帯魚の飼育環境②

アクアリウム

【初心者向け】底生熱帯魚の飼育環境①の続きです。

まだの方はそちらをどうぞ




立ち上げ

底面ろ過を使うのであれば、このように配置しましょう。

(ソイルを除く)使うろ材や底床は事前に水洗いしてください。

この後は、上にろ材を敷いて、砂利やソイルを敷きます。もちろん、ろ材がなくても大丈夫です。

わたしは7cmくらいの厚さで敷きましたが、5cmくらいでいいと思います。

水槽の寿命は最長でも半年~1年くらいを考えると良いでしょう。

私は、3ヶ月〜半年の間にはリセットすることが多いです。バランスが崩れてきてからだと遅いことが多いので、1年以内にはリセットするべきだと考えます(個人の考え)

ベアタンクはそのままスポンジフィルターを写真のようにセットしましょう。(写真のフィルターは60cm水槽規格のもの)

こちらは、細かい砂を使いました。

厚く敷くと底の方で嫌気性細菌が増えやすくなるので、1~2cmの薄敷きです。

スポンジフィルターは浮かせた方が事故が少ないです。スポンジが汚れたら、洗うことができるので水槽の寿命は1年くらいですね。

どちらもろ過の配置が決まり、底床を敷けば、ヒーターなどを設置して終わりです。

ヒーターの起動は注水後です

間違えないように注意してください。

ろ過・エアレーションの数

これは参考までにですが、

30cm水槽ならば合計2つ以上あると安定しやすいです。

底生魚は水の流れに強いので、よく水が循環する環境が好ましいです。

一応注意点として、水の流れには気をつけましょう。

流されない程度にあると良いと思います。

また、底面ろ過は位置を変えられないので、その点はとくに注意しながら設置してください。

細かい水流はエアレーションでカバーできます。

メインフィルター1台とエアレーション1つで、ある程度水質を安定させることができます。

始めるならこれがシンプルで設定しやすいかと思いますよ(*´ω`*)

生体のお迎えタイミング

1週間ほど、立ち上げた水槽をまわして(ろ過などを起動させて)、1度水替えをしてから魚をお迎えしましょう。

1週間の理由は、水づくりもありますが、器具の動作チェックのためです。たまに、ヒーターが故障している場合があるので、事前確認も含めて間を空けましょう。

他には、レイアウト変更の期間でもあります。生体を入れた後だと難しいので、この間に余裕をもって行いましょう。

ソイルはとくにそうですが、底床から成分がしみ出して水質に影響を与えます。

水洗いでは抜けないので、生体を入れる前は必ず水替えを行うのを勧めます

1週間ではバクテリアもそこまで増えませんし、バクテリアのエサとなるものも少ないです。

そのため、最初に迎える生体は、多くても2、3匹と、少ない数から始めましょう。

パイロットフィッシュではありません。

お迎えした初日は、ごはんを与えず、水槽に慣れるようにそっとしてあげましょう

必要があればエサ場を用意して、毎日同じ時間にごはんを与えましょう。

飼育方法

事前にいくつか決めておくと魚の飼育は楽です。

毎日行うことと、1週間で行うこと、1ヵ月で行うこと。

これらをコツコツ行うことで、長期飼育が上手くいきます。

飼育環境で大切なのは次のこと

  • 水質を悪化させない。
  • 変化の少ない安定した水質をつくる。
  • 溶存酸素量が多い。

写真はオトシンクルス水槽です。

立ち上げから2か月経過しますが、病気や死亡などなく、生体も綺麗です。

写真はコリドラス・ピグマエウス(ピグミー)水槽です

こちらは、飼育生体数が10匹以上ですが、問題なく5か月ほど飼育できています。

茶ゴケが目立ってきたので、オトシンクルスに出張してもらってます。

よく底生魚は、残飯処理として売れらていますが、それを主体で考えていると長生きできません。

底生魚は意外と水質の悪化に弱いです。

しかし、他の魚と同じく要点を守って飼育することで、健康的に飼育することができます。

わたしは以下のことを守って、コツコツやっています。

毎日やること

・ごはん

毎日、決められた時間にごはんを与えましょう。

例えば、点灯直後や消灯直後などです。

前日の量を参考にしながら、ごはんの量を調節しましょう

昨日はあまり食べなかった。などの情報から、判断しましょう。

オトシンクルスやコリドラスのように、食べるのに時間がかかる魚は、しっかりと適量を普段の観察から見極めましょう。

一方で、

与えない日をつくりましょう。

最初と矛盾する内容ですが、しっかりと脂肪がついているのであれば、与えない日をつくってもいいでしょう。

そうすることで、ごはんの食いも良くなります。

・点灯と消灯

ライトがあるなら、明かりはつけましょう。そして、夜は消しましょう。

6~10時間くらいを目安にすると良いかと。

魚も、この点灯と消灯で生活リズムをつくっています。ヒトと同じですね!

・観察

れが飼育で最も大切なことだと私は考えます。

他のお魚でもこちらは必ずチェックしましょう!

水槽の臭いのチェックをしましょう。

死亡個体がいる場合、臭いで分かります。また、水が悪い場合も臭います。

底生魚を飼育するとき覚えておいてほしいのは、水が悪くなっているときは一刻を争う事態です。

エロモナス菌や水カビなどが感染する隙を作ってしまいます。

水槽内でエビなどが複数死んでいる事態に遭遇したら、死体を取り出し、水質を疑いましょう。

急遽水替えしてもかまいません。

個体数のチェックをしましょう。

大きい水槽だと難しいですが、30cm水槽であれば可能なはずです。安否確認は必ずしましょう。

死亡した個体がいた場合、発見次第取り出してください。

「我が家では水槽で亡くなった個体が処理されて判断がつかない」なんて話を聞きますが、生体が亡くなるときには何かしらの理由があります。

菌や細菌、ウイルスの感染はこれが最初の警告であったりするので恐ろしいです。

寿命ついても、事前に老衰していることを確認していた個体が寿命で亡くなるなら、原因がはっきりしてます。

しかし、

「気づいたら死んでいた、あれはきっと寿命だ」

これはできるだけ考えてはいけません。(>_<)

魚はかなり長生きします。底生魚の多くはかなり長生きです。

老衰を確認せず、寿命と割り切るのは、隠れた原因を逃す可能性があるので、わたしはしないように心がけています。

個体のチェックをしましょう。

いつもと変わったことがないかの確認です。

例えば次のようなことに気をつけると良いかと。

  • 病気にかかってないか(何か付いてないか)
  • 痩せてはいないか(変な太り方をしていないか)
  • 怪我はしていないか
  • 泳ぎはいつもと同じか
  • ごはんは食べているか
  • 色が変わってないか

このチェックは、悪いことばかりではなく

産卵の前兆や交尾、縄張り争いなど…

飼育している個体ごとに、この時々の反応に違いがあって面白いです。(*´ω`*)

言い換えれば個性ともとれるような行動に気づいたりします。

飼育の醍醐味ですね!

足し水

水が蒸発して減っていたら足しましょう。

あまり減りすぎると、溶存物質の濃度にも影響するので、気づいたら足しましょう。

1週間ですること

コケ落とし

水替えの前に壁面についてるコケを落としましょう。

1週間で結構コケが付くので定期的に落とすといいですね。

ちなみに、オトシンクルスは壁面に付いたコケをとっても餌付けできているなら問題ありません。

観察の邪魔なのでとりましょう。

水替え

大体、1/3~1/2量の水を替えます。

汲み置きの水やカルキを抜いた水を同じ水温くらいにしてから入れましょう。

これは毎週必ずすることです

水替えと同時に、底にあるゴミも吸い出しましょう。

スポンジフィルターがあまりにも汚い場合は、一度取り出し、抜いた飼育水の中で軽く洗いましょう。

底生魚は水が汚れるのを嫌います。そして、排便がかなり多いです。

それをしっかりと理解して、水替えしましょう。

ちなみに、

わたしは、餌付けが完了してしっかりとごはんを食べている状態なら、水替えの日はごはんを与えていません。

1ヵ月ですること

レイアウトをどうしても変えたいときは、1か月に1回です。

また、流木や石などを動かしての掃除を1か月に1回は行いたいです。

もし、何か大きく環境を変えるなら、1か月は置いた方がいいです。

最後に

かなり内容が甘いと思われるかもしれませんが、初心者向けの最低限の内容なので…

中級者や上級者のはかなり物足りない内容うかもしれません。

飼育に慣れてきた方は、この記事を見てみると気づくかと思いますが、わたしが特別難しく複雑な飼育方法をとっていないことが分かると思います。

誰にでもできる飼育方法。それが理想的です。

今回あげた2種類の水槽もレイアウトが対照的ですが、要点さえ押さえれば、基本的にどのような水槽でも底生魚は飼育できます。

ただ、底生魚は混泳しやすいものが多いので、残飯処理などの扱いを受けることが多いです。

底生魚を飼育するうえで必要な環境が整っていないと、調子を崩してしまいます。

その点には必ず目を向けてほしいですね。

この記事が参考になれば嬉しいです!

今回はここまで

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